『定番ソーイング
これならできる!きほんの子ども服 パンツとワンピース』
坂内鏡子(著者)
定価:本体1,400円(税別)
判型:AB判 ページ数:80ページ ISBN:978-4-471-40092-7
- てづこ:
- 坂内先生こんにちは、おじゃましまーす!
こちらのアトリエで、洋服を作ってらっしゃるんですね。緑が多くて、風が気持いいですね~。 - 坂内さん:
- 今日はお天気がいいから。
- てづこ:
- ステキな子ども服の本ができあがりましたね。(「これならできる!きほんの子ども服 パンツとワンピース」)
- 坂内さん:
- とてもうれしいです。
子どもの魅力が一番に
- てづこ:
- 先生はお子さんが生まれる前から、仕事で子ども服を作っていたのですか?
- 坂内さん:
- 生まれる前から作っていましたよ。
でも、生まれてからは、どういった服が脱ぎ着しやすいのか、
子どもにとっての快適とは、着せたい服はどんなものか、など
段々わかってきました。
あと、保育園によっては子どもに着せる服に、ルールがあったりするんです。
それも踏まえて、子どもの安全ということも、しっかり考えるようになりました。 - てづこ:
- ルールがあるとは、知りませんでした!
- 坂内さん:
- 子どもたちが通った保育園では、フード付きの上着やトップスは禁止だったんで
す。ドアノブや、遊具に引っかかったり、鬼ごっこで引っ張られたり、
事故になりやすいからだそうです。 - てづこ:
- 先生はお子さんに、どのようなデザインの物を着せていらっしゃるんですか?
- 坂内さん:
- 私は、スタンダードなもの、TPO に合ったきちんとしたものが好きです。
それは、子ども自身の魅力が一番に出てほしいからです。
服は、子どもも大人も、その人を引き立てる脇役。
肩が大きくあくなど露出の多い服は、学校には向かないことなども教えたいし、
大きいロゴや派手なものは、服が目立ってしまうでしょ。 - てづこ:
- 新刊「これならできる!きほんの子ども服 パンツとワンピース」にも、しっかり反映されていますね。子どもたちがみな、品よく、かわいく見えます。
- 坂内さん
- この本を作るときに考えていたのが、10 年経っても使える本にしたいと。
子どもの成長って早いでしょ。10 年経っても古さを感じさせないデザイン、
一時の流行を追うのではなく、長く愛されるデザインが、スタンダードかなと 思っています。
母は、いろいろ作ってくれました
- てづこ:
- お子さんに作ってあげた服で、思い出深いものはありますか?
- 坂内さん:
- このPジャケット(ピーコート風ジャケット)です。
娘の入学式のために、同素材のスカートも一緒に作りました。
娘もとても喜んでくれて「ママが作った!」て、みんなに言って回ってました。 - てづこ:
- 先生は、作ってもらった思い出はあるんですか?
- 坂内さん:
- 母はいろいろ作ってくれましたね。
これは、私の大切な本なんですが、母はこの本を見て自分の服も作っていたし、
私の専門学校の入学式の時の服も作ってくれました。
文化式(文化服装学院式)の洋服の作り方の本なんですが、
昔の本だから、本格的な仕立てなんですよ。 - てづこ:
- 私には判断がつかないのですが、そんなに本格的なんですか?
- 坂内さん:
- この本通りに何でも作れたら、仕立て屋さんになれるくらい。
- てづこ:
- お母様は、これを見ながら作っていらしたんですよね、
どこかに習いに行くこともせずに。 - 坂内さん:
- ガッツがあったんですね、こんなに難しい本を読み解きながら、
作ってくれていたなんて、すごいですね - てづこ:
- 服を作りたい!という気持ちは、今の時代よりずっと強かったかもしれませんね。
当時、カンタンとかシンプルな作り方の本は、無かったんですものね。 - 坂内さん:
- それは、邪道とされていたかもしれませんね。(笑)
- 坂内さん:
- この本、時々、見ているんです。
今見ると、逆に新鮮でいろいろヒントをもらえるんですよ。
ホラッ、下着まで作り方が載っているの。 - てづこ:
- ほんとだ! 昔の方は偉いですね、頭が下がります。
- 坂内さん:
- この本のように、何十年経っても見てもらえる本を目指して作っていきたいです。
どうしてこの道に?
- てづこ:
- 先生はどうしてソーイングの世界に入られたのですか?
- 坂内さん:
- 服がすごく好きでしたね。
中学生の時、家庭科の課題でパジャマを作ったら、
先生にとても褒められて、ちょっと調子にのっちゃいました。(笑)
向いているのかもと思いました。
高校生になると、ファッション雑誌をみてスカートを作ったりしていました。
でも、なかなかイメージ通りにいかなくて。
生地が思ってたよりもかたくて、ギャザーを寄せたら膨らんじゃったり、
もうちょっと、スッキリ見えるシルエットのはずだったのに、とかね。
それから、服装の専門学校に行き、アパレルメーカーに就職して、
型紙を作るパタンナーという仕事に就きました。 - てづこ:
- フリーになられて、今まで続けていらっしゃるということは、
天職だったんですね。 - 坂内さん:
- でも私、手は不器用な方だと思います。
私は、器用というより好きのほうが、勝っていたんだと思います。
結婚しても子どもを産んでも、服作りを辞めようとは思わなくて、
ずっとやってきました。洋服が好きなんでしょうね、作ることも。
うれしそうな顔
- てづこ:
- 先生は、直接生徒さんに教えるワークショップもされていますよね。
- 坂内さん:
- 皆さん「できた!」って、うれしそうなイイ顔をされるんですよ。
その顔を見るのが、たまらないんです。(笑)
人が好きなので、ワークショップは、黙々と一人で作る作業とは
違う楽しさを感じます。
「先生このパターン、すごく良かった」なんて言われると、
「そうでしょ!もっと言って~」とか言っています。(笑)
これからも、ワークショップはどんどんやっていきたいですね。 - てづこ:
- 先生にお聞きしたいことがあるんです。
家のミシンが壊れてしまって、今、新しいミシンがほしいんです。
何を買ったらいいかわからなくて。
ちょっと縫いたいなって、思った時にないと困るんですよね~。 - 坂内さん:
- 私は、用途に合わせて使い分けています。
たくさん縫う時は、職業用のミシン。
細かいジグザグをしたい時には、間隔がダイヤルで調整できる、
昔、小学生のときに母が買ってくれたミシンを使っています、まだ現役なんです。
ミシンに慣れない方も多いワークショップや書籍のための試作には、
山崎ミシン(通販生活)を主に使っています。 - てづこ:
- 最後に、はじめて子ども服を作る方へ、伝えたいことはありますか?
- 坂内さん:
- はじめての方でも、作れるような工夫をたくさん載せています。
ぜひ、「作る喜び」を味わいながら、楽しんでください。
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